2020年歳末の砂場について

また半年も経ってのブログ更新。でもこれくらいのペースが性に合ってるような気もしていたり。

 

12月28日の大阪寺田町FIRELOOPでの配信ライブを終え、ようやく昨日博多の自宅に帰ってきて静かな2020年最後の日を迎えています。

元々前日に予定だった名古屋と翌日夜の大阪をキャンセルして、急遽配信のみに変更。この一連の大騒ぎに力を貸してくれたり、見守ってくれた方々、本当にありがとうございました。配信という形ではあったものの久しぶりにバンドで(ソロでもだけど)歌えて、聴いてもらえて、それはやっぱり嬉しかった。

音楽を届けられるまでの道のりって、結構な距離がある。

まず自分本人、そこから一緒に演奏してくれるメンバー、そこから演奏させてくれるライブハウス、それぞれに物理的・精神的な距離があって、それを繋げてようやく聴きたいと思ってくれる人たちまでたどり着く。それぞれが次へ送る回路のように連鎖していて、どこが欠けても届かない。いまはこんな世相だから配信だと各家庭の機材も経由するし。だから僕がそこまで届けたいと思えるエネルギーをしっかりと絶やさず結んでくれた人達にはただ感謝しかありません。

ただ反面もっとやれるべきだったという気持ちもぬぐえない日でした。もちろん何もかもが駄目だったわけではないけれど、、半年ブランクでワンマン尺のライブを迎えるにはやっぱり足りてなかったと思う。ライブを進めながらライブハウスの音場を思い出していくようなところにまず負荷がかかるのに、機材も運悪く本番でいくつも不具合が発生してしまうし、途端に並列思考ができなくなる自分のキャパシティの小ささを改めて思い知った。自分なりに頑張ったつもりだったからその認識の甘さも。

正直なところライブを終えた今、ライブができた嬉しい気持ちを、悔しい気持ちがかなりの部分を上塗りしている油絵のような心模様で、年の瀬にこんな内容で終えるのもどうなんだと思いながら、これでは終われない怨念も原動力にして次を完璧に決めてやりたいと思っています。きっとまた間が空いてしまうから今回の課題はしっかりと対策して臨みたい。まずは動じないフィジカルの維持向上と、盤石な機材周りの再構築。

幸いにも来年やりたいことはたくさんある。ソロで滑り込み公開できた今年の歌をバンドでできるようにすること。2021年の曲を作ること。何が何でも次はお客さんの目の前で演奏できる日にすること。今年行きたかった場所へのツアー。一緒にまたライブやりたい人との対バン。幸せな打ち上げ。

こんな世の中なので何一つ決められないままだけど、きっと来年は。

 

音楽という入り口のおかげで出会えた人達が今も待っていてくれること、僕にとっては生きてて良かったかもって思える大事なこと。

また笑って会えたらうれしいです。

どうか穏やかに、そしてできるだけたくさん楽しいことがありますように。

 

 

追伸

今回の配信でのチケット購入、追加の投げ銭や物販購入、本当にありがとうございました。福岡大阪の遠距離行軍で正直経費が今までとは比べ物にならない中、配信変更とかいろんなアクシデントも重なってどうなることかと思っていましたが、食費を除けば大体カバーをすることができました。

物販購入の方への発送は、この三が日でやりますのでもう少々お待ちくださいませ!