夢のあとさき

「夢のあとさき」


このままあと少しだけ 此処に居させて

明けない夜を願うみたいに

夢見てたこと叶わなくても

構わないと今はそう思う


生まれてきたその意味を僕は知らない

それでもここにあるすべてが

象っている いつか描いた姿と違っても


誰のためでもない人生を生きてる

誰かの声に身を預けたまま

このままどこへ向かえば良いと

言いかけて辞めた空見上げて


交差する花びらを見送る季節になったら

見つけられるような気がしていた

零れ落ちてやがて消える

それでも手を伸ばしてしまうな


今日の日があることで救われるような明日に

溶けてゆきたい そう願う僕は

今この場所今この時

たしかに生きてるありがとう


正しさが眩しくて目がくらんで

立ちつくしてしまうとしても

振り返ること躊躇わないで

手招く君の影


あともうどれくらい残された時間

あるのかは誰にもわからないけど

このままどこへ辿り着いても

君とならばそれでよかった


交差する花びらを見送る季節になったら

また会えるような気がしていた

想い巡り滲んでゆく

思わず目を逸らしてしまうな


今日の日があることで救われるような明日に

溶けてゆきたい そう願う僕は

「またいつか」と淡い空を

いつまでも見送った


今この場所今この時

たしかに生きてるありがとう