部屋

部屋

 

つまらない事ばかりが塗りつぶしてゆく

幼なごころで彩った水彩画の中

初めて出会った景色もやがて色褪せて

通り過ぎる

当たり前の事ばかりで埋め尽くしてゆく

君と僕の常識は違えていく

過ぎ去った季節は巡り また繰り返すのに

もう君は居ない

 

灯りをつけたままの部屋で

朝を迎えるのはもう何度目かな

降りかかる火の粉を避けて

辿り着いたのは またこの場所だな

 

明るくなってゆく空に 溜息溶かしていた

窓ガラスなぞって

降りかかる火の粉を避けて

辿り着いたのはまたこの場所だな

 

正解と不正解の境目にあった

真実みたいなものは 眠りに紛れて

曖昧な言葉遊びは綻びをはじめ

また今日が終わる

世界の砂場から、サーキットの跡。

2015年11月22日の日曜日

新栄4会場で開催した「Circuit世界の砂場から」は

たくさんの方々の協力を頂いて無事に終了しました。

 

ほんとうにありがとうございました。

 

やっぱりあっというまに過ぎてしまった一日。

本当に幸せだったし、本当にあったことなのか

それすらわからなくなるくらいに夢みたいな景色。

でも、あの日の光も熱も吸い込んだ空気も

なにもかもがまだ感覚としてしっかりと残っているから

紛れもない現実だったのだと、過日を繋ぎとめています。

 

気づいたら最初と最後、自分の出番が絡むところ以外は

全部の出演者を観て回っていて。

行き交うお客さんたちの楽しそうな顔とか、

方々で声をかけてくれる出演の皆の笑顔とか

パルル会場のie goricoはやっぱりいつものgoricoで

マラソンの給水場みたいだったし、そういうのぜんぶ含めて

幸せな気持ちが駆り立てていくらでも走れてしまった。

もちろん翌日は魔法がしっかり解けて

かなりの筋肉痛に見舞われていたけれど。。

 

どこを切り取って観てもビリビリ鳥肌が立ったり

あったかく包まれたり涙腺が常に決壊ぎりぎりで。

そんなのばっかりでもう本当にみんな最高だったな。

 

個人的ハイライトはスリマの風間君が最後に歌った

「売れないバンドマン」という曲。

保湿のためにとつけていたマスクで思いきり顔を覆って

こみ上げる嗚咽を押し殺してぼろぼろと泣けてたのはここだけの話。

あの日のあれは僕にとってはどうしようもない反則技だった。

 

そのあともぐるぐるとサーキットを回りつづけて、チーナが

この上ない多幸感に包み込んでいたアポロベイスでゴールイン。

その後の僕らは結果的に入場規制がかかってしまうくらい

沢山の人が見守ってくれていて、その視線の数だけ

幸せを噛み締めて歌わせてもらいました。

 

砂場って、たぶん手を上げて聴くような曲あんまりないし、

煽るようなこともしないんだけど、アンコールで歌わせてもらった

「手のなる方へ」で自然に客席からたくさんの手が挙がっていて

 たぶん初めてだと思うから、やっぱり嬉しくなってしまった。

  

そしてもうひとつ忘れちゃいけないこと。

こうやって僕がこの一日を駆け巡ることができたのは

手伝ってくれたスタッフの皆のおかげだった。

特にスタッフをまとめてくれてたゴーダくんは神のようだった。。。

正直最初、ここまで助けてもらうつもりでお願いしてなかったのだけれど、

僕の足りてないところを知らないうちに的確に補ってくれていて、

裸で戦場を走り抜けようとしていた僕にとっての防弾チョッキ、

もしくは台風の夜に立て付けの弱い所を補強して回る仕事人だった。

それくらい沢山の人が集まるエネルギーってすごいものだったし、

自分自身そのあたりの認識が甘すぎたから、いてくれなかったら

たぶん相当ボロボロだったと思う。ほんとうに助かった。

 

 

そもそもこの日を思い立ったのは去年のちょうど一年位前。

僕が歌う僕の歌にはきっと続く価値がある、と

そう信じて続けている音楽だけれど、

音楽も僕自身もやっぱり、きっといつかは死んでしまう。

それならばある日の思いつきでも何でも、

やりたいと思ったことは生きているうちに、動けるうちにやってしまおう。

結局突き詰めてみると、それが行動の根低の部分だった。

 

初めて言葉にしたのが去年12月の札幌、ame full orchestraの自主企画。

何があっても出る、とそのまま二つ返事で出演を決めてくれた彼らに

背中を押してもらって走り出してからの試行錯誤暗中模索、本当に長かった。

それでもたくさんの縁で繋いでもらって、ようやく円に出来たこのサーキットは

この日にしかできない最高の形だったと思う。最高な音楽で溢れてた。

 

バンドの主催とはいえ、他のメンバーが東京にいるから

この企画は名古屋に住んでいる僕がほぼ個人でやる形だった。

MCでも話したのだけれど、やってみてはじめてわかったことは

サーキット主催は想像していた何倍も大変だったってこと。

こうして終わってみて考えてみれば、あの日の僕の認識が

こんなにも甘かったからこそやろうと思えたとも言えるけれど。

 

多分、費やさなければいけなかった労力を100くらいだとして、

実際手元に返ってくるのは2か3くらいのもので。

でも、ここまで走り抜けることができたのは、

その「2か3くらい」がどうしても欲しいと思えたからだった。

 

この日にそれぞれの想いを寄せてくれた出演者の皆、お客さん達、

みんなが包んでくれた幸せの姿みたいなもの。

それが全部在ったあの場所にどうしようもなく救われたから、

生きていて本当によかったという言葉に尽きる。

 

Circuit世界の砂場から。

あの日の此処は、きっと世界で一番しあわせな場所だった。

だって僕はここしか知らないから。そしてここしか知らなくていい。

また会える日がきっとあること、心から祈ってます。

ありがとうございました。

 

 

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11.22「Circuit世界の砂場から」 砂場セットリスト

【ロックンロール】
影炎
いらないさがし
新曲1
新曲2
ラジオ

【アポロベイス】
思影
軌跡
旋律
黒い猫と白い猫
朝靄
ひとりきりでうたううた
en.手のなる方へ

f:id:sunabarhythm:20151124232116j:plain

サーキットの月

「Circuit世界の砂場から」

いよいよ開催当月になりました。

楽しみにしててくれる人たちが周りでだんだんと増えていて

徐々にその輪が大きくなっているイメージ。

 

既にタイムテーブルも公開しているけれど、

ほんとうにどこからどう回っても最高だとおもいます。

すべての出演者へのオファーは自分でやっていて

とにかく、このイベントが良質であることにこだわりました。

もちろん色んな理由でたくさん断られもしたけど、

これだけは揺るぎませんでした。

縁を繋いで、点と点を線にして、このサーキットの形をつくれたこと

本当に嬉しく思っています。

 

ずっと長い間、企画はやってきているけれど、こういうサーキット式は初めて。

今までも1会場の企画という形で、一石を投じ続けてきたし、

来てくれた人には楽しんでもらえた自負はあるんだけれど。

一回の企画の影響力の輪をもっと広げたいと思ったのが今回のきっかけです。

音楽を続けるうちに追い風はだんだん吹かなくなって、

向かい風っていうかむしろ何もない四角い井戸の底に

閉じ込められていくような感覚があって。

だから、風が吹かないなら自分で起こしたいと思った。

石を投げても気づかれないなら、岩でも投げてみたらどうかって。

いつ死ぬかわかんないし、生きてるうちに、歌えてるうちに

思いつく限りのことは、できる限りを尽くして。

 

幸い僕は、素敵な音楽をやっている人たちにたくさん出会えました。

  

もちろん今までとは段違いの苦労や試行錯誤があったし、

まだ終わってないからこれから3週間の間もたぶん、

というか間違いなく期待と不安の間の乱気流にもまれる。

でも、この日力を貸してくれる最高の出演者の皆と、

全力で最高に幸せな日を作れると思うから、

ぜひこの日一日だけ僕に預けてほしいです。

 

 

あと、ひとつ決断したことについてお詫びを含めて。

11月から取り置き予約を解禁します。

取り置きっていうのは出演者等にこの日来場する旨を伝えてもらって

当日は受付は名前を言ってもらって対応する方式です。

インディーズのライブでは割と一般的なんだけど、チケットは

買うものという考えしかない人もいるからこれは一種のカルチャーギャップ。

 

取り置きのいいところは、連絡ひとつで気軽に席を押さえられること。

チケット買う労力が要らない。結果的に来てくれる人の数が増えます。

悪いところは当日のキャンセルがありうることと、来場者数が読めないこと。

1会場とかだったらいいけど、今回は4会場もあって

出演者関係者全部入れたら50組くらいになっちゃうから、

それをやると運営側が混乱してしまう。

名前の書き漏れとか、ミスが出てしまうかもしれない。

当日は現金のやり取りも増えるからそういう煩雑さもある。

あとは取り置きでいっぱいになった場合、キャンセルが多かったりすると

結果的に本当に来たかった人が諦めなくてはいけなくなってしまったり。。

いろいろある。だから、できるだけやりたくなかった。

最初、出演の皆にもそう説明していました。

 

 

でも今回こうやって一度決めたやり方を変えてでもそうするべき、

と思ったのは、やっぱりひとりでも多くの人に

この日の素晴らしさを体感してほしいからです。

最高になることが確定しているのに、絶対幸せな日なのに、

例えば僕がそうしなかったせいでこの日に立ち会えない人がいるとしたら。

それを考えたら、やっぱりやらなくちゃいけないと思いました。

 

それに、イベントを立ち上げるのには当然収支があります。

忙しい中でこの日のためにスケジュールを空けてくれた

出演者の皆にできるだけお礼をしたいし、来てくれる人が

多ければそれだけ対応ができます。

繰り返しになりますが、演奏する側にとっては何よりも

観てもらえる人、出会ってもらえる人が

一人でも増えることが一番嬉しいです。

 

だから、ここで方向転換をさせてください。

 

もちろん今まで企画してきた中では当然比較にならないくらいの

大きな反響をもらえていて、県内だけじゃなくて遠征で来てくれる声も

たくさん聞いています。だからあともう一歩踏み込みたいと思います。

 

 

取り置きがあるならそうしようとしてた方は本当にごめんなさい。

申し訳なさや不甲斐なさも含めて拭い去れないけれど、

こういう形をとるべきと判断したことを許していただけたら幸いです。

 

もちろん入場順は実券を持ってる人が先です。

だから、個人的にはできるだけ僕が直接チケットを販売したいです。

プレイガイドは確実性が高いとはいえ、引き換えに

手数料がかかってしまうという一長一短があるから

もう少しよい方法はないものかと考えてしまいますね。

 

 

 

 

ともあれ11月22日の日曜日。

名古屋新栄でお会いできることを祈っています。

最高に幸せな日にしましょうね。

出演者一同、その期待に応えるべく全力を尽くします。

 

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砂場 ミヤザキナツキ

11月22日(日)Circuit世界の砂場から

11月22日(日)新栄4会場サーキットフェス「Circuit世界の砂場から」


【公式ホームページ】

http://circuitsekaino.tumblr.com/


【LIVE】

ame full orchestra / and Young... / EHONN / ENTHRALLS / オオタ 13 月(root13) / カトキット / The キャンプ / the coopeez / グッドバイモカ / ghostnote / Saucy Dog / サノヒトミ/ Synchronized door / The Skateboard Kids / 砂場 / 3markets[ ] / so far, so close / 高橋勇成(paionia) / DANCERS collection(※舞踏) / チーナ / chori(※詩人) / テトペッテンソン / toitoitoi / 中村佳穂 / THE ハブ人間(3markets[ ]) / 原田茶飯事 / ハルラモネル / パンパンの塔 / phonon / プラグラムハッチ / まちぶせ / みるきーうぇい / MILKBAR / muuka / Mona Monica / ロストボーイズ / わたなべよしくに(ソロ)


【DJs】

AKIRA(GOLD EXPERIENCE)/ SynchronizedRockers / TSURU(N2B/Kompis)/ NOIRI / WhiteRadio


【FOOD】

ie gorico / nocake /フジッコパン



開場11時半/開演12時半

前売り3300円/当日3800円


開催開場

名古屋 新栄アポロベイス/クラブロックンロール/Live & Lounge vio/parlwr