部屋

部屋

 

つまらない事ばかりが塗りつぶしてゆく

幼なごころで彩った水彩画の中

初めて出会った景色もやがて色褪せて

通り過ぎる

当たり前の事ばかりで埋め尽くしてゆく

君と僕の常識は違えていく

過ぎ去った季節は巡り また繰り返すのに

もう君は居ない

 

灯りをつけたままの部屋で

朝を迎えるのはもう何度目かな

降りかかる火の粉を避けて

辿り着いたのは またこの場所だな

 

明るくなってゆく空に 溜息溶かしていた

窓ガラスなぞって

降りかかる火の粉を避けて

辿り着いたのはまたこの場所だな

 

正解と不正解の境目にあった

真実みたいなものは 眠りに紛れて

曖昧な言葉遊びは綻びをはじめ

また今日が終わる